コラムcolumn
従業員が突然音信不通!無断欠勤で会社はどう対応すべきか?
従業員が突然会社に来なくなり、連絡も取れず、所在もわからない。このような状況は、会社にとって大きな悩みとなります。しかし、すぐに退職扱いとするのは、解雇権の乱用とみなされるケースもあり、法的なリスクが伴います。
今回は、会社としてどのように対応するべきか、簡単に解説していきたいと思います。
1,会社として取るべき対応
- 本人への連絡
まずは、複数の手段を用いて本人と連絡を取ることを試みます。
- 携帯電話
- メール
- 自宅への手紙
- 家族への連絡
- 本人の自宅訪問
※日時、連絡手段、内容等は必ず記録しておくことが重要です。
2,解雇・退職について
上記で連絡を試みたにもかかわらず、連絡が取れず、無断欠勤が続いた場合は、会社は、解雇か、就業規則に基づく退職(自然退職等)を検討することになります。
解雇、退職を検討する場合には、行政通達や過去の判例から、最低14日以上の無断欠勤期間が必要となります。また、解雇は法的にリスクがあるため、就業規則で自然退職とできるように予め規定しておくことが重要です。
以上、連絡が取れず無断欠勤が継続した場合の対応方法について簡単に解説しましたが、なかには、メンタルヘルス不調になっていた等、様々なケースが想定されます。
実務では、状況に応じて適切な対応を行う必要があり、対応を誤ると労務トラブルに発展する事があります。
当法人では、退職等に関する労務相談も対応可能ですので、お気軽にご相談ください。