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「短時間正社員」とは?具体的な内容と制度活用について
こんにちは。グスクード社会保険労務士法人です。
昨今、人材不足が問題になっていますが、会社が柔軟な働き方を推進すれば、人材不足の改善につながるかもしれません。
今回は、「短時間正社員」制度についてお話したいと思います。
●短時間正社員とは?
短時間正社員とは、正社員の身分を維持しながら、1日6時間等、所定労働時間を短縮した形態の雇用形態です。育児や介護、その他、個人的な理由でフルタイム勤務が難しい場合に、従業員の離職を防ぐための制度として注目されています。
●短時間正社員のメリット、デメリット
この制度のメリットとしては、離職防止と定着率の向上が挙げられます。育児や介護などでフルタイム勤務が難しい従業員が短時間勤務を選択できることで、会社への定着率向上が期待できます。また、フルタイム勤務が困難な優秀な人材を引き続き雇用できるため、会社にとっても大きなメリットがあります。
一方でデメリットとしては、短時間勤務により、業務の引き継ぎや連絡体制の整備が必要になる事と、短時間勤務者が増えると他の従業員が業務負担になる可能性があります。
制度導入においては、これらのデメリットにより業務に支障が来さないように予め体制を整備をする必要があります。
●短時間正社員の給与体系
短時間正社員の給与は、正社員の給与が30万円だった場合、単純に短縮した労働時間を減じて支給するのが一般的な方法となります。
例
正社員: 30万円 (月額)
短時間正社員(1日6h): 30万円÷ 8時間 × 6時間 = 22.5万円(月額)
短時間正社員制度は、従業員の多様な働き方を支援し、会社の人材確保にも役立つ制度です。会社はこの制度を積極的に活用することで、働きやすい職場環境を提供し、優秀な人材の定着を図ることができます。
短時間正社員制度を導入する場合は、就業規則の整備が必要になります。また、実際に制度を運用することで、助成金の活用も可能です。制度について詳細を知りたい場合は、ぜひ弊所までご連絡ください。