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「健康保険標準賞与累計申出書」をご存じですか
こんにちは。
グスクード社会保険労務士法人です。
今回は、「健康保険標準賞与累計申出書」についてご説明いたします。
皆様は、「健康保険標準賞与累計申出書」をご存じでしょうか?
健康保険標準賞与累計申出書とは、同一年内に複数の被保険者期間があり、標準賞与額の年度累計額が上限額である573万円を超える場合に、被保険者からの申し出を受けて事業主が提出する届出書です。
では、「同一年内に複数の被保険者期間」とは、具体的にどのような状況を指すのでしょうか?
これは、同一年内に退職して新たな職場に就職した場合などが該当します。たとえば、前職と新しい職場でそれぞれ賞与が支給された場合、それぞれの職場での賞与額を合算して年度累計額を計算する必要があります。
ただし、年金事務所では、前職で支払われた賞与額を把握することができません。そのため、この申出書を事業主が提出することで、年度累計額を正確に計算し、上限額を適用する仕組みとなっています。
この申出書の提出は、被保険者からの申し出があった場合に行うことが基本です。ただし、会社側からも積極的に案内や働きかけを行うことで、被保険者がスムーズに手続きを進められ、円滑な事務処理が可能になります。
賞与額の上限は知っていても、前職の賞与額までは、気づきにくい手続きのひとつとなります。
弊法人では、色々な手続きの対応をしておりますので、
お気軽にお問い合わせください。