2025.02.04

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2025年1月20日からスタート!マイナポータルで離職票を簡単受け取り – 企業が知っておきたい新サービス

2025年1月よりマイナポータルで「離職票」の受け取りが可能に

こんにちは、グスクード社会保険労務士法人です。
2025年1月20日より、雇用保険の手続きにおける大きな変化が始まります。これまで事業所から郵送されていた「離職票」や関連書類が、離職者の希望によりマイナポータルを通じて直接受け取れるようになりました。
この新しいサービスにより、企業にとっても実務効率が向上する可能性があります。本コラムでは、実務上のポイントと対応方法をわかりやすく解説します。

1. マイナポータル受け取りサービスの仕組みとは?

離職票は、離職者が雇用保険の失業給付(基本手当など)を受給するために必要な書類です。2025年からの新サービスでは、電子申請で離職手続きを行い、ハローワークによる審査が完了すると、離職者のマイナポータルに離職票が直接送付されます。これにより、企業側が離職票を送付する手間が省け、事務負担が軽減されることが期待されます。

2. 対応するための企業の準備

企業として、このサービスをスムーズに導入するためには、以下のポイントを押さえておきましょう。

マイナンバーの登録状況の確認
離職者のマイナンバーが適切に登録されているか、事前に確認しておきましょう。確認方法の一つとして、ハローワークで取得できる「事業所別被保険者台帳照会」を使い、個人番号の登録状況を確認できます。もし未登録の場合は、マイナポータルでの受け取りができませんので、早急に「個人番号登録・変更届」をハローワークに提出して登録を完了させましょう。

電子申請の利用
離職手続きは基本的に電子申請で行うため、e-Gov(イーガブ)の利用環境を整えておく必要があります。「雇用保険被保険者資格喪失届(離職票交付あり)」を選択し、適切に手続きを進めます。

従業員への説明
離職者には、離職票をマイナポータルで受け取るメリットや手続き方法について、事前にしっかり説明しておきましょう。これにより、従業員がスムーズに手続きを行えるようになります。

3. よくある質問と解決策

Q. マイナンバーが登録されていない場合、どうすればよいですか?
A. マイナンバー未登録の場合は、事前にハローワークに「個人番号登録・変更届」を提出する必要があります。

Q. 離職票をマイナポータルで受け取るためには、雇用保険WEBサービスとの連携をいつまでに実施すればよいですか?
A. 離職前までに実施する必要があります。

マイナポータルのよくあるご質問より抜粋

まとめ

マイナポータルを活用した離職票の直接受け取りサービスは、企業と従業員の双方に利便性をもたらす新しい取り組みです。事前準備をしっかりと行い、正確かつスムーズに対応することで、日々の労務管理の効率化が期待できます。まだ準備が整っていない企業は、早めに対策を講じておくことをおすすめします。

参考:
厚生労働省 離職票の新サービス案内リーフレット
デジタル庁 マイナポータルニュース

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