こんにちは。
グスクード社会保険労務士事務所でございます。

2023年度の最低賃金がでてきていますね。
この最低賃金の改定は、どうして行われるのかご説明をしたいと思います。

最低賃金は、労働者の最低生活水準を保証し、労働者の基本的な権利や尊厳を守るために
設けているとされています。

【基本的な生活水準の確保】
最低賃金は、労働者が最低限の生活費を賄えるだけの報酬を受け取ることを保証するために設定されます。
労働者が適切な住居、食事、健康保険などの基本的な生活必需品を維持できるようにする役割があります。

【社会的公正の促進】
最低賃金は、労働市場における不平等を緩和するための手段としても機能します。
低賃金労働者や非熟練労働者などの経済的に弱い立場の人々に、公正な報酬を保証することで、
社会的な公正を促進します。

【労働者の権利保護】
最低賃金は、労働者の権利や尊厳を守る一環としての役割を果たします。
労働者は最低賃金に基づいて適切な報酬を受ける権利があり、労働者と雇用者との間で
不当な賃金交渉が行われることを防ぎます。

【経済刺激と消費促進】
最低賃金の増額は、低所得者層に収入を供給することにより、消費支出を刺激する効果があります。
これにより、地域経済全体の活性化が期待されます。

【競争の歪みの防止】
最低賃金の存在により、企業間の賃金競争が過度に歪むことを防ぎます。
低賃金で働かざるを得ない労働者を搾取するような競争的な状況が回避されます。

最低賃金の増額が会社の運営に影響を与えるのは事実ですが、これはコスト増や利益の圧迫といった側面も
考慮されるべきです。政府や経済専門家は、最低賃金の適切な水準や増額のタイミングを検討する際に、
労働市場や経済全体の健全な機能を保つことを考慮に入れます。
10月以降の労働者の賃金にご注意くださいませ。
賃金の見直しを行う際に、助成金の活用もできる場合があります。

グスクード社会保険労務士事務所では、企業の労務相談、助成金の申請代行なども行っております。
お気軽にお尋ねください。
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